研究

June 05, 2006

地元学会終了

先週のACSMの学会では,シンポジウムでの発表,ポスター発表ともそれなりに収穫はあったが,それ以上に,久しぶりに多くの日本人若手研究者と会うことができ,楽しく過ごすことができた.

我家の裏庭で開いた日本人懇親会は30-40名程度の予想を大幅に超える55名が集まった.学会会場から1時間程かかるのに,よくぞこんなにも集まってくれたものだ.この人数に料理当番の妻もビックリしていたが,手巻きタコスと急きょ用意したSubwayでそれなりに満足してもらったようだし,ビールも余るほどあったので,飲食物部門は成功したと言ってよいだろう.料理好きな妻に感謝である.

参加者人数が多かったわりに正味2時間しかなかったので,あまり込み入った話ができず,挨拶さえもできない人がいたと思うので,そういう意味では,人数と時間のバランスはイマイチだったかもしれない.また,参加者の半数以上は面識の無い若者ばかりで,日本を出てからの年月の経過を実感せざるを得なかった.さらに,年齢的にも上から数えてスグ,という感じであり,もう若手という範疇に入らないことも認識させられた.ということは,我々の世代がこれら若者を色々な意味で引っ張っていく責任がある,ということであろう.

「このブログを読んでいて,楽しみにして来ました」という若者もいて,嬉しいものである.将来を夢見る若者たちが,曲がりなりにもアメリカで研究活動をしている私の姿を見たり,他の若手在米研究者と交流することによって,何らかの刺激を受けてもらえれば,と思っていた.といってもそう簡単には刺激を受けないだろうが,少なくとも,こちらに来て研究することを身近に感じてもらえれば,そこからは自ずとそれぞれに合った道が開けてくるのではないだろうか.

このACSMの学会に,来年はロジャーは出ないという.我々の分野ではこれまでロジャーがシンポジウムをオーガナイズすることが多かったので,これではACSMの魅力が減ってしまいかねない.そこで,ラボの最近の出身者に声をかけて,今度は我々若手(アメリカでは)がこの学会を盛り上げよう,ということを呼びかけておいた.優秀なラボにいると,同じラボ出身者がしっかりと第一線で研究活動を続けるので,こういう時にいいものである.

ところで,秋のある学会もたまたま引越先の地元開催である.今度の家は,学会会場から結構離れているので,こじんまりとディープにやってみようか.



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May 25, 2006

学会準備

結局,学会用のポスターは,昨日の午後3時間程でどどどどっと片付けて,縮小版を印刷してラボテーブルの上に置いておいた.

ロジャーは自転車通勤で朝5時頃からラボに来ているので,私が始発バスで7時頃に到着した時には,当然の如くいくつかのコメントが書かれてあった.ほとんどがマイナーコメントだったため,何だか今回は楽勝である.というのも,実はデータを深く分析していないからであり,ちょっと内容が薄いポスターになってしまっている.しかし,この忙しさでは精一杯なので,論文にするときにもっと気合いを入れよう,と自らにさびしく言い訳を言い聞かせるしかなかった.

今回はAmerican College of Sports Medicine(ACSM)というメインの学会でこのポスター発表(8:30 AM -10:30 AM, Friday, Jun 02, Hall B #2431)がある以外に,同時開催されるNorth American Society for Psychology of Sport and Physical Activity (NASPSPA)という学会でも「Aging and motor variability」というテーマのシンポジストにもなっている (10:00-11:15 am on Thursday June 1, Room 403).内容は結構ダブルので,このポスターとこれまで使ったスライドをちょこちょこちょこっといじって,とりあえず第一弾は午前中のうちに何となく完成.これで来週の発表練習への目処がついた.ACSMの参加者は無料でNASPSPAの発表も聞けるのだが,知らない人が多いのではないだろうか.

さて愛妻弁当を食べる暇もなく12時半には,ACSMのシンポジストになっているポスドク2人の発表練習.それから2時頃に帰ってきてやっと弁当を食べ始めると,ACSM参加のついでにデンマークから2人の女子学生がラボにやってきた.前にあったことがあるし,似たような研究をしているグループなので,弁当箱のフタを閉じてもう一人のポスドクと一緒に学食に向かった.

最初は「ボウルダーはアウトドア用品が沢山あってしかも安い」などと他愛もない話をしていたのだが,ちょっと研究の話を振ってみると,ためになる情報を次々と教えてくれた.学会会場でなくても,こうやって友達感覚で研究のことを話して協力しあえるのは,とても心地よい.

戻って来てからは,学会中に行う日本人ソーシャルの案内を最終完成.6/1(木)の夜に行うのだが,興味がある人は私のアドレスまでリクエストメールをくれれば,案内が載っているサイトを教えることにした.

そうそう,学会で日本の人達に会う前に,今度の異動について予め知らせておいた方がいいだろうと思いつき,急きょ挨拶状を書いてメール送信.そしてポスター完成版を印刷.いつもは5時までだが,今日は何と7時まで働いてしまった...明日は1日中実験だし週末は働けないので仕方ないだろう.

愛妻弁当の残りは夕飯のプラス一品として活躍してくれた.



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May 23, 2006

地元学会に向けて

来週明けは地元デンバーで学会が開かれる.ラボ内はみんなポスター作りにおおわらわだ.しかし,査読,実験,新しい大学用の書類作成などに追われ,私のポスター準備はひとつも始まっていない.

そんな中,この学会は日本人も多く集まるので,期間中に拙宅で日本人ソーシャルを行なうことを決めてしまった.ただ集まるだけでも何なので,「アメリカで(と)のスポーツ医科学研究」というテーマで無記名質問を受け,在米日本人研究者が回答するコーナーを設けることにした.

拙宅は学会会場から少し距離があるが,将来を夢見る若い人達にも気楽に集まれるように,あるスポーツ関連会社にスポンサーを打診したところ,快く協力してくれることになった.これで有職者$10,学生$5で何とかやっていけるだろう(ホントカ?).

というわけで案内書の作成や参加打診などをしているうちに,あれよあれよと時間が経ってしまった.気が付くとあっという間に午後の実験の時間.実験が終わってメールを見たら,何とまた査読の依頼(ギャフン).こういう忙しい時に限ってまた忙しい注文が入るものだ.この編集者とは来週の学会で顔を合わせることになるだろうから,断れそうにもない.まあやるしかないだろうが,1日でも〆切を延ばすために返事は明日出すことにしよう(汗).

こりゃ大変だーと思っているうちに,そうだ,学会最終日はお昼で終わるから,その午後に「コロラド大学&ボゥルダー案内ツアー」でも企画してあげようか,と思いついてしまった.

こうやって,自分で自分を忙しくしてしまうのだ.ポスター作りは明日と明後日しかやる時間がないが,こんなんで大丈夫だろうか?



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May 16, 2006

本末転倒

先週論文レビューを1つ返したが,次のレビューは〆切が明日に迫ってしまった.東欧からの読みにくい論文であることと,先週は実験とデータ分析に追われていたこともあり,バスの中で何度も読み返したがなかなかコメントが書きにくい.

今日は実験なので明日やるしかないか,と思っていたが,予定していた被験者が現れず,今日の実験は敢え無く中止.あーあ,と残念がる暇さえ惜しみながら,急いでコメント書きに方向転換.

しかし,読みにくい.最近,読みやすい論文の書き方がある程度わかってきたつもりなので,その読みにくさが気になって仕方ない.「一体,このパラグラフでは何が言いたいんだ?」と,コメントしたくなってしまうくらいである.論理性の乏しい文章構成なので,どうやって論理的なコメントを書いたらいいのか,途方に暮れてしまう.

そんな気持ちを抑えつつ,改めて実験結果を見つめ,昨日のロジャーの一言から意識させられた「生理学的意義」が何なのか,を考えてみた.何のことはない.この論文は,「新しい方法を使って得られた結果から,これまでにはわかっていない生理学的メカニズム明らかにした」のではなく,「新しい方法を使って得られた結果を,これまでにわかっている生理学的メカニズムから説明した」にすぎない.これでは本末転倒であるが,思い出してみると,結構そういう論文もあるような気がする.

論理的なコメントに困っていたはずだが,「生理学的意義が低い」,それだけで十分論理的なコメントになった.ロジャーに感謝しなきゃ.



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May 15, 2006

こだわり

今日はある学会(Neuroscience)のアブストラクト締切日.ラボメンバーは先週からデータ分析に大忙しで,今日は大詰めである.かくいう私も先週1週間精力的にデータ分析をし,土曜日に家族から特別労働許可をもらって,アブストラクトがやっと仕上がった.意気揚々とそれをロジャーに見せに行ったが,彼のコメントは

「このデータには生理学的に新しい発見がないからダメ」

と,大カウンターパンチ.一瞬,意気消沈したが,そう簡単には諦めない.その場で急いで別の視点を見付けだし,その視点から面白い結果が出る可能性を主張してみた.

「その視点で面白い結果が出たらいいかもしれないが...」

という程度の乗り気のない返事で心もとない.午後3時の〆切まであと5時間,大急ぎで新たな視点でデータを分析し,祈るような気持ちで統計分析の結果を見ると...有意差なし.また別の視点を見つけ出し,統計分析.そして,またしても有意差なし.

2時間が経過し,残り3時間.さあ,どうするか.超ギリギリの駆け込みでアヤしいアブストラクトは出したくない.見つめ続けていたディスプレイから目を外し,落ち着いて考えてみることにした.

生理学的に新しい発見はない,か.確かに,今回のデータは動きの結果だけを見ていて,生理学的ではない.でも,この学会は生理学会ではないだろう.動きのコントロールに関する発表では,生理学的視点の入っていないものも多く,そういうセッションさえある.そのセッションに当初のアブストラクトを出せば,少しもおかしくないはずなのに.ロジャーはこだわってばかりで頭が硬いんだから.意地悪だなぁ.

そう思う一方で,3年前,自分自信が生理学にこだわって,同様なこだわりを持つロジャーを慕ってこのラボに戻って来たことを思い出した.そして,ロジャーが生理学を彼のアイデンティティとしてこだわっているからこそ,このラボが神経生理学のラボとして高いレベルを保っていることに気が付いた.

その瞬間,今回のデータでアブストラクトを出すことがとても悪いことのように思えてきた.席を外して気分転換に好物の山盛りアイスクリームをほおばっていると,戒めてくれたロジャーに感謝の気持ちさえ出てきた.

厳しく言ってくれる人がソバにいるのはありがたい.共同研究者とのアブストラクトがあるのでこの学会には参加するだろうし,お陰でデータ分析も一段と進んだので,今回はこれで良しとしよう.美味しい食べ物は人を簡単に幸せにしてくれる.



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May 11, 2006

正式契約

今日は大学の卒業式.ガウンを着た卒業生を誇らしげに父兄が見守っている.いつか自分もこういう立場になるのだろうか,と6歳の娘のことを思い出してみると,この6年サイクルをあと3回やるだけで,そういう歳になってしまうことがわかり,チト愕然としたりした.

そんな今日,正式オファーがFEDEXで届いた.内容はこれまで学科長と確認し合ってきたUnofficialなものと同一だが,少し色が付いた厚めの紙に立派なサインがついていたので,そこはかとなく厳かな雰囲気が漂っている.まとめてみると,以下のような内容だ.

  • 採用日:8月1日
  • 給料:$xx,xxx.(交渉により10%増加)
       給料は9か月分のみで,あと3か月分はグラントから出してよい.
       ただし1年目と1年目は1ヶ月分補助してくれる.
  • スタートアップ費用:$395,000(交渉により申請額満額)
    (2年間で半分づつ使う.ただし2年間で使い切らなければならない)
  • 学生アシスタント費用:$6,000
  • 実験室:電気ノイズシールド室 800 square feet
  • 教育:基本的に1コース/セメスター
        最初の秋セメスターに好きな大学院授業を1コース
        最初の春セメスターは授業免除
  • テニュア審査:6年後に審査だが,希望により5年後でもよい
  • ハウスハンティング旅費:1回分は全額出してくれる(もう終わったけど)
  • 引越費用:全額出してくれる

内容は既に把握しているので,斜め読みしてさっさとサインしてコピーし,先方のアカウントを使って学内FEDEXポストに投函.「これで正式契約か」と思いながら,そこかしこにウロウロしている卒業生に目を移しているうちに,「そうか,これで自分も卒業なんだ」という気分になってきた.

日本では修士課程しか行かずに,独学に近い形で論文博士を取った.研究に関するしっかりした教育やトレーニングを受けなかったことに対する物足りなさや実力の無さを解消するため,アメリカで仕切り直しを始めてから約4年,やっとアメリカで一人立ちできると認められたことになる.年齢的には遠回りだったかもしれないが,若い頃に博士課程に進んでいてもそれ位かかっていただろう.ということは,単に成長(老化?)のどの段階で教育を受けたか,というだけの違いなのかもしれない.

サイン付きの正式オファーが,アメリカでの卒業証書のように思えてきた.



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May 09, 2006

正式オファー

先週丸々1週間,ハウスハンティング旅行をしていたこともあり,久しぶりのblog更新である.留守にしていたため,今週は論文のレヴュー3本,データ分析,アブストラクト執筆,実験と,大忙しである.

さて,実は,先方の大学でのペーパーワークに時間がかかっていたため,正式な契約書さえもらわないうちに家の契約をしてきてしまった.オファーの内容は,学科長が作成したものなので,大学の上の方まで回ってサインをもらうのに時間がかかるという.1週間連続の時間はなかなか取れないし,いい家は早目に買われてしまうため,先走ってしまったわけだ.

心配はしていなかったが,今日,そのオファー内容についてすべての人からサインがもらえ,正式オファーとすることができるようになったというメールが入ってきた.Congrats!と書いてあったので,めでたいことなんだなあ,と再認識したまでである.後は送られてくる契約書にサインをするまでである.オファー内容について最終的に双方が同意したのが4月の半ばなので,4週間程かかったことになる.

大学院生を採用することを希望しているので,今回のハウスハンティング旅行中に,入学希望者の情報をかいつまんで見てきた.人の推薦書は見たことが無かったが,「この人はやる気にムラがある」とか「この人はスターになる器ではない」などと,随分とはっきり書いてあることにいささか驚いた.しかし,このような忌憚の無い意見は採用側にとってとても参考になる.これだから,アメリカでは推薦書が重視される訳なのだ.では,私の推薦書には何て書かれていたのか気になるところだが...

希望者の中で,一人,相性が合いそうな人がいたので,まだ興味があるかどうか確認のメールを入れてもらった.しかし,返事がないようなので,どうやらもう来る気はないらしい.既に大学院アプライの時期としては終わり頃だが,広告でも出して希望者を募ることを考えなければならないかもしれない.



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April 27, 2006

グラントが取れないと

今日のコロキアムのスピーカーは,学部内のある女性アシスタントプロフェッサー.NIHのK01グラント(若手用)を持っていて,3年前に着任したらしい.現在妊娠中のようであり,こんなにお腹が出ていても人前で発表してすごいな,と最初は思っていた.ところが,発表を聞いているうちに,色々な考えが頭に浮かんできた.

発表中,「研究費が無い」中でどうやって工夫して研究をやっているか,ということを何度も説明している.この人,着任して3年目になるが,大型グラントをまだ取得していない.スタートアップ費用は2年で使いきらなければならないし,K01グラントは給料中心で研究費に当てられる部分はかなり少ない.

そのため,他の実験室を次々と回って,使い終わった実験用マウスをもらったり,使わなくなった実験機材を借りたりして,学部生の力を借りて実験をしているらしい.そんな形での実験だから,内容も乏しいし,採択率10%程度のこのご時世,それを元に大型の研究費を取るのもすごく難しそう.

「グラントを取れないと,こんな風になってしまうのか」と,私に対する警告信号のような気がした.この大学ではR01グラントが2つないとテニュアが取れないので,「この人,このままではテニュアを取れないだろうな(っていうか,3年目の中間評価でクビになってしまうのでは?)」と心配してしまう.

と,考えていると,産休/育休を取るとテニュアクロックが止まる(テニュア審査時期が産休/育休期間分だけ遅れる)ことを思い出した.まさか,この人,時間稼ぎのためにわざと妊娠したのかも? なんて,うがった目でさえ見てしまう.

しかし,こういう話はひとごとではなく,研究中心の大学に勤めるテニュアトラック教官に付きまとう,生きるか死ぬかの話なのだ.ちなみに産休/育休は男性にも認められているらしいが...

ところで,昨日査読依頼を受けた有名研究者エディタから,そのジャーナルに投稿していた論文(私は共同研究者)がほぼアクセプトに近いという連絡を受けた.査読者からの批評がマイナーであったため,私が昨日査読を引き受けたこととは直接関係無いはずだが,あまりにもタイミングが良すぎるので何となくつながりを感じざるを得ない.



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April 26, 2006

若いエネルギー

やはり幸運の女神が近づいてきたのかもしれない.

残り数ヶ月しかないこちらでの滞在中に終わらせるべきことが沢山ある.ただ,今のラボは人手不足なので,実験準備やデータ処理など,一緒に働いてくれる人が一人しかいない.そんな中,いきなり「そちらで研究のアシスタントをしたいのですが」というメールがある学部生から飛び込んできた.

「給料は払いないけど」と伝えると,「お金が欲しいのではなく,研究経験を積むこととhonors thesis(オプションの卒業論文)を書くことにつなげたい」という.

やる気満々のようなので,ラボに呼んで話を聞くことにした.どうやら,将来医学部に進むつもりらしく,その準備期間として色々な経験をすると同時に,CVを充実させたいらしい.現在3年生で来年の学部卒業後には大学院にも進みたいという(アメリカでは,他学部を卒業してから医学部に入る).そう,若さゆえの夢をもち,それに向かって着実に進もうと行動を起こしている.私にとって研究のアシスタントとしても喜ばしいが,こういう若いエネルギーは,自分のエネルギーにもなるので大歓迎である.

話は変わり,あるジャーナルのエディタから論文査読の依頼が来た.このエディタは優秀な研究者で,まずはその人から査読依頼が来る=研究者として認められた,ということで喜ばしいことだ(幸運の女神さん,ありがとう).また,最近,このジャーナルのリジェクト率が高くなっているので,査読者として貢献して印象を高めておいた方がいいだろう.今,他の論文を査読している最中だし,来週は留守にするので断りたい所だったが,こればかりは断れないと思った.

またまた忙しくなってしまったが,幸運の女神さんと一緒に頑張ろう.



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April 18, 2006

学部長による選考

インタビューに行った大学のうち,ある所からはまだ返事が来ていなかった.このポジションは学部(College)単位に選考されるという,ちょっと変わったケースである.複数の学科(Department)で同時に複数のポジションを公募し,選考委員会は候補者を合格/不合格という形で順位付けせずに数名選考し,その中から学部長が自分の方針に合う人を数名採用する,というものらしい.

私の関連する学科では,インタビューに呼ばれたのは私だけ,という話を聞いていたし,インタビューでの感触も悪くはなかった.もう,契約する大学は基本的に決まっているので,この大学からオファーが来ようが来なかろうが関係ないのだが,私のインタビューツアーの締めくくりとして,選考委員会でどう評価されたのかに興味があった.

で,選考委員長にメールで問い合わせてみると,選考委員会では「合格」として学部長に報告したが,その後のことは選考委員会では関知していない,という返事であった.

すると,すぐさま選考委員長から電話がかかってきて,選考委員会では非常に強い候補者として評価されていた,君にオファーが来ていないことはとても残念だ,と色々とお話をしてくれた.

まあ,合格はしていたようだし,そこまで丁寧に対応してくれたので,それなりに納得して話をすることができた.でも,そんなことならば,最初にインタビュー候補者が上がった段階で,学部長が選りすぐればよかったのに.

まあ,別のより良い行き先が決まった今だから言えることなのだが.



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