December 30, 2018

娘と一緒に同じ大学に通う

自分の勤める大学に娘が通うようになると,自分の職場ではなく,子供の通う学校として親の視点でジョージア工科大学を捉えるという,新しい見方ができるようになった.

入学前オリエンテーションでは,担当者や現役学生による夢ふくらむ説明から,自分の勤める大学が「学生にとって」いかに魅力的かということが,次々とひしひしと伝わってくる.

「本学卒業生の新卒年収は平均で7万ドル(770万円相当),普通に暮らすには十分な給料が保証されています.将来のお金のことは気にせず,自分自身が本当に学びたいこと,やりたいことに向かって楽しんでください」

「学力のみならず,様々な観点から本学に最もふさわしい学生として君達を選びました.それは,君達にとっても最もふさわしい大学ということでもあります.これまでの中で最も居心地のいい学習環境にいると実感することでしょう」

親として安心なのはもちろんのこと,そんな大学に通える娘が羨ましくさえなってくる.

GTEntrance

娘は新体操ナショナルチーム選手なので,大学に通いながらも,夕方からは自宅近所の体育館で(妻コーチとの)練習がある.自宅と大学は45kmも離れているので,大学の寮には入らず,私と一緒に自宅から大学に通う.

朝6時に家を出る車の中,この大学がいかに自分に合っていて,毎日がいかに居心地よく楽しんでいるか,娘は,暗闇で朝ご飯をほおばりながら喜々として話す.
「自分と気の合う人達がこんなに沢山いる場所は初めて」
「真面目に学ぼうとする人達ばかりだから,自分も勉強するのが当たり前になる」
「インターナショナルで,アフリカ,アジアなど,遠い所から真剣に勉強しに来ている」
「すごく意識の高い人が沢山いて,とても刺激になる」
「わからないところは教え合って助け合うのが当たり前の雰囲気なんだ」

自分が大学生だった頃の遠い記憶を手繰り寄せたりしながら,親として微笑ましい気持ちになってくる.

「プロフェッサーって,高校の先生と全然違うわ.物事の捉え方や教え方が論理的で,とてもわかりやすく,尊敬できる」
そんな冷や汗ものの会話もあったりする.

お腹とお口が満たされたスポーツ系女子大生はやがて朝寝タイムとなり,運転手には静かにゆっくりと動く時間が訪れてくる.
「こういう何気ない時間って,実は貴重なんだろうな」

学校への送り迎え役が高校までの妻から私に替わったということであり,こんな感じの毎日が4年間続くのだろう.娘が18歳で成人し,いわゆる子育て自体は終わったが,成人した娘とのちょっとした会話の時間を毎日持てるということだ.

父娘の貴重な時間として楽しみながら,娘の更なる成長のためにサポートすることとしよう.

大学初日



shinojpn at 20:01│Comments(0) プロフ生活 

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