December 07, 2017
産学共同研究センターを作るためのNSFグラント
全米科学財団(National Science Foundation, NSF)のグラントの中に,企業との共同研究を推進するための産学共同研究センタープログラム(Industry–University Cooperative Research Centers Program)という,複数の大学と企業を結びつけるグラントがある.
そのグラントで,アリゾナ州立大学とヒューストン大学が昨年作ったニューロテクノロジーの産学共同研究センターに,我々のジョージア工科大学グループが,新たに追加する可能性のあるセンターサイトの候補大学として,アリゾナ州立大学での会議に招待された.自分達のグループを新たに追加してもらえるように売り込む,第一次審査である.
アリゾナ州立大学とヒューストン大学の研究グループの首脳陣と,それらのセンターに出資する企業,そして全米科学財団の関係者を前に,我々の代表者がジョージア工科大学自体の紹介と,我々の研究グループの売り込みを行った.他にも4つの有力大学が候補として売り込みに来ており,どこが第一次審査を通ってもおかしくない.
私の科学的探究も紹介の一つに入れたが,企業が興味を持つのは,製品化への道が見やすい,工学的な研究開発だ.そして,我々のウリの一つは,最近,共同研究開発している,義手の指一本一本をピアノが弾けるくらいにコントロールできる超音波義手だ. 開発代表の音楽工学者がインパクトのある動画を見せた.
聴衆の興味,いや,感情をうまく引き出した.
The Force is Strong: Amputee Controls Individual Prosthetic Fingers
その後,アリゾナ州立大の日本人ポスドクと院生と一緒にビールを飲みつつ,日本で研究者としてやっていくことと,アメリカで研究者として生きていくことの違いなどについて,語り合った.
そのグラントで,アリゾナ州立大学とヒューストン大学が昨年作ったニューロテクノロジーの産学共同研究センターに,我々のジョージア工科大学グループが,新たに追加する可能性のあるセンターサイトの候補大学として,アリゾナ州立大学での会議に招待された.自分達のグループを新たに追加してもらえるように売り込む,第一次審査である.
アリゾナ州立大学とヒューストン大学の研究グループの首脳陣と,それらのセンターに出資する企業,そして全米科学財団の関係者を前に,我々の代表者がジョージア工科大学自体の紹介と,我々の研究グループの売り込みを行った.他にも4つの有力大学が候補として売り込みに来ており,どこが第一次審査を通ってもおかしくない.
私の科学的探究も紹介の一つに入れたが,企業が興味を持つのは,製品化への道が見やすい,工学的な研究開発だ.そして,我々のウリの一つは,最近,共同研究開発している,義手の指一本一本をピアノが弾けるくらいにコントロールできる超音波義手だ. 開発代表の音楽工学者がインパクトのある動画を見せた.
聴衆の興味,いや,感情をうまく引き出した.
The Force is Strong: Amputee Controls Individual Prosthetic Fingers
その後,アリゾナ州立大の日本人ポスドクと院生と一緒にビールを飲みつつ,日本で研究者としてやっていくことと,アメリカで研究者として生きていくことの違いなどについて,語り合った.

夜行便で帰ろうと空港まで送ってもらい,メールを開くと,朗報が入っていた.
第一次審査合格!
である.
全米科学財団は,センターの運営費のみをグラントとして出してくれるだけで,プロジェクトは企業依存となる.
次の段階は,各プロジェクトに対し,毎年5万ドル(550万円)を投資してくれる企業を3つ以上,見つけることである.通常ならばそのうち半分以上が間接経費として大学に吸い取られてしまうが,このプログラムだと,間接経費は10%に制限されているのが大きな魅力だ.これでやっと大学院生1人分の給料と授業料を賄えることになる.参加企業は,プロジェクト研究結果は勿論,全センターの様々な知的リソースにアクセスできることになる.
身体運動のリハビリを進化させたり,身体運動のキャパシティを大きくするヒューマンオーグメンテーションなどの,ジョージア工科大学のニューロサイエンスやニューロテクノロジーの研究・開発に投資していただける企業をアメリカ国内・国外を問わず絶賛募集中!
shinojpn at 23:00│Comments(0)│
│プロフ生活