September 10, 2012

テニュア取得祝賀合宿ワークショップ

テニュア取得者に対する大学主催の祝賀イベント第二弾は,湖畔リゾートで二泊三日の合宿ワークショップ.英語ではretreatと呼ばれる.

目的は,テニュア取得後のこれから,Professorとしてのキャリアをどのように成功に導いていくか,ということに関して教育を受けたり,話し合ったりする,というものだ.

指導者(メンター)陣は,大学の上層部に関与している人や,学部長などの,ハイレベル成功者達.メンターとテニュアの比率は1:2という恵まれた状況.人材育成会社の専門家が進行役となり, 様々な観点からのディスカッションが繰り広げられた.テニュア取得者一人当たり$1,000の経費がかかっているらしく,大学から大切にされているんだな,といい気分にもなった.

主なトピックスは,これまでの自分の生活をどう評価するか,研究上の成功とは何か,個人としての成功とは何か,自分は何がやりたくてProfessor職に就いているのか,自分は何によって満足を得るのか,ワーク/ライフバランスをどう捉えるのか,そしてこれらを先人達はどう実現させてきて,自分はどう実現させていくのか,ということなど.当然,それぞれの個人差が大きくある.

ただ,テニュア取得までのここ数年間を振り返る場面では,ほとんどの人が ,様々なことをかなり犠牲にして 研究活動にすべてを捧げてきた,と 異口同音に話していた.家族と一緒にいても頭の中は研究のことばかりだった,子どもが寝た後に夜遅くまで仕事をしていた,などのワーカホリックの集まりである.

ハーバード,スタンフォード, MIT, イェールなどの出身者ばかりで,みんな頭が良さそうな顔をしてるけど, 実はみんな苦労してきたんだな,と「テニュア同期」としての親近感が沸いてくる.

ハイレベル成功者の成功(&失敗)物語を聞くのは,本当にためになる.しかも,アメリカ社会での話なので,日本人文化から抜けきれずに成功への道筋がぼやけている自分にとっては,とても貴重な話ばかりであった.

2日半の飲食を共にしながらの親密な交流で得た情報や刺激を元に,以下の3つの意識を自分なりに作りあげることができた.
  1. 幸運という波が来たら,それまでの考え方や目標を一気に捨ててでも,その波を加速度として利用して「新しい次元の自分」を作ってしまおう.

  2. 自分を成長させたければ,目標となり「心に響くメンター(指導者)」を持つことがとても重要.人は,目に見える者の人間像には近づけるが,目に見えない者の人間像に近づくことは難しい.そして,  近づきたいと 真に 心から思い続けることにより,相手の魅力をより多く引き出せるものだから.

  3. リスクを恐れずに新しいことに挑戦していくべき. 成長のために は ,リスクのある高い目標に挑戦して失敗を繰り返した方が,リスクを恐れて小さくまとまったり何もしないこととは比べものにならない程,断然 いい.失敗によってまた学んでいくので,ハイリスク&ハイリターンは成功した時だけのことではなく,「ハイリスクは失敗してもハイリターン」なのである.
刺激を受けやすく,感じたらすぐにその気になって行動してしまう「本能派」の自分.

今回のワークショップに参加し,このような刺激的な人達や考え方との出会いがあったことは,やはり幸運の波だと思わずにはいられなかった.

早速,今回の話で一番心に響いた人に,メンターになってもらうようにお願いしよう,と決心した.こんな素晴らしい人にメンターになってもらったら...と考えると,想像力で胸がドキドキし,まるで告白タイムだ.相手は自分より年下だが,年の差なんて関係ない.目をキラキラ輝かせながらの「お願いします」となった.

この幸運の波を利用した,新しい次元でのハイリスク&ハイリターンが,これから楽しみで仕方ない.


shinojpn at 17:36│Comments(0)

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