July 26, 2006
倫理委員会結果
残り3日.コロラドの仕事を早々に片付けなければいけないが,一方で,ジョージアテックに行ってからのことも同時に準備しなければならない.
授業に使えそうな本をライブラリーに行って調べてみたり,オフィスで使うべきスやプリンタを調べたり,ジョージアテックのインターネットアカウントを確認したり,隣りのエモリー大のライブラリアカウント申請をお願いしたり,細々としたことが沢山ある.しかし,秋学期早々授業があるので,こういうリソース物を早目に手配しておかないと,物事が進むのが遅いアメリカでは大変なことになってしまいかねない.
そんなこんなしているうちに,先週末の倫理委員会の結果が返ってきた.予想通り,一番の問題点は
「被験者への直接的なベネフィットがないにも関わらず,リスクが少なからずある」
ということであった.しかし,色々と私の状況を考慮してくれ,いくつか対応すれば緊急倫理委員会を開いてくれることになった.対応すべき点は以下の2点.
- 過去に,他の研究者による同様の実験で被害を被った例が1例報告されていることを,コンセントフォームに明示してほしい.それにより,被験者に対する直接的なベネフィットは全くないにも関わらず,少なからずリスクがある,ということを被験者に理解させるべきである.
- できれば,NIHの査読コメントを提出してほしい.それにより,研究の重要性を倫理委員会に示しやすいだろう.
ということだ.まあ,いずれも予想された内容なので(それ以上でなくてよかった),そのまま対応することにした.ただし,色々と頭をひねっているうちに,被験者への直接的なベネフィットがいくつかあることに気がついたので,それをうまく表現して付け足すことができた.
これで何とか通してもらって,希望に胸を膨らませてジョージアに向かいたいものだ.
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