February 16, 2006
長所と短所
インタビュー2日目の今日のスケジュールは以下の通り.
7:30 Faculty10と朝食
9:00 不動産屋が市内物件を案内
11:00 研究施設案内(Faculty11)
11:30 Faculty12,Faculty13と昼食
1:00 Faculty6,Faculty14と面談
1:30 もう一つの研究施設案内(Faculty1)
2:15 さらにもう一つの研究施設案内(Faculty15,他学部)
3:00 選考委員会(9名)と質疑応答
4:00 学科長(Faculty7)と面談
5:00 さらにもう一つの研究施設案内(Faculty7,Faculty8)
6:30 Faculty11,Faculty17と夕食
この大学は,ノーベル賞受賞者を何人も輩出している,アメリカ有数の州立総合大学である.最近の動きとしては,Interdisciplinaryな研究の推進に力を入れているらしい.
昨日も今日も,異分野の研究者と接する機会があった.そのうちの1つの研究棟の作りが面白い.ビルの両端にオフィスや実験室が配置されているが,ビルの中央部分は各階とも広〜いコミュニケーションスペースになっている.カフェテリアのように丸テーブルと椅子が配置されていて,当然のごとくWiFiである.オフィスや実験室からぷらっと出てきて,たまたまそこにいた人と気楽にディスカッションできる,そんな雰囲気であった.こういうような空間から,Interdisciplinaryな研究の芽が出てきそうな気配が漂っていた.
さて,今回は,セミナーとは別に,選考委員会の前で5ヵ年研究計画を15分程度で発表しなければならなかった.どういうresearch questionを掲げ,それに対してどう取り組んでいくのか,そして,どこからグラントを取るつもりか,ということを含めて発表することが求められていた.
資料を使っていいというので,概念図や実験セットアップ写真などを散りばめた資料を配り,専門外の人にもわかるように,丁寧に説明していった.自分用の資料にだけ,アンチョコとして話すべきことをメモしておいたので,それをちらちらカンニングしながらそれなりに説明できたと思う.
そして次々と質疑応答.
What are your strengths and weaknesses?
これは,インタビューではお決まりの質問とされているが,今回初めて受けた質問である.何を言おうかしばし考えた結果,「私は論理的思考が得意で,それには非常に自信がある」と言い切った.実際,もともと(今でも?)文系なので,論理的に物事を考えたり表現したりすることに対しては,厳しい視点を持っているつもりである.
でも,みんながキョトンとしているので,もう少し付け加えた方がいいか,と思い,
「それにオプティミスティックで,チャレンジが好きで,思い込んだら命がけ」みたいなことを口にしていた.
皆さん,ますますキョトンとしているので,weaknessesについて答えることにした.よし正直にいこう.「整理整頓が苦手なので,時々意識して整理整頓するようにしています」と.それはよくないな〜というような顔をしながらうなずいている.しかし,実はもっと大きな弱点がある.
「それから,実は記憶力が悪くて,物忘れが激しいんです」
そう言った途端,「それは(私より年上の)我々の方がもっとひどいぞ」というような言葉とともに,部屋中が爆笑の渦となった.
後で聞いてみたら,strengthsにしてもweaknessesにしても,普通の候補者の答えとは一味違ったらしい.みんな,どんな風に答えているのだろうか?
さて,この質疑応答の後,学科長と1対1の話し合いとなった.学科長は,大学の将来構想計画について説明し,いかにこの将来構想と私の研究内容があっているかを説明してくれた.この大学は,今回インタビューした中で,私の気持ちの中では,トップ2のうちの1つである.また,学生のレベルやよくある大学ランキングでも,トップ2のうちの1つである.現在の自分の研究内容に直接大きな影響を与えてくれそうな人は学科内にはいないが,カレッジあるいは大学全体としてみると,大きなポテンシャルとサポートを感じる.
学科長には気に入ってもらえたようで,彼は私がいつまで on the market であり続けるか,しきりに気にしている.もしかすると来週あたりまでと言うと,場合によっては他のインタビューが終わる前に何らかの決断をするかもしれない,と言ってきた.
もし,トップ2両方からオファーが来たらどうしよう? などと,数日間限定の夢物語に浸ってみることにしよう.