February 08, 2006
決勝戦
3人の候補者のうちの1人として数週間前にインタビューに行った大学に,今回は上位2人に絞られた候補者のうちの1人として再びインタビューに行った.いわば決勝戦である.スケジュールは以下の通り.
8:30 選考委員(Faculty1-4)と面談
10:00 院生3名と面談
11:00 院生1名と面談
11:30 Faculty1,Faculty5と昼食
1:15 Postdoc1名と面談
2:15 ラボスペース等の確認
3:00 選考委員長(Faculty1)と面談
4:00-4:30 Deanと面談
6:00 Faculty1,Faculty2と夕食
しょっぱなの選考委員会との質疑応答では,前回よりも具体的な質疑応答が多く,たとえば次のような質問をされた.
現在のプログラムに対してどのようなユニークな貢献ができるか
どういう科目の授業をしたいか(学部? 大学院?)
一番最初にどの実験をどういう風に進めるつもりなのか
研究を進めるにあたって,どのような人的資源が必要か
誰と共同研究する可能性があるか など
私の方からは,あれ以来ずっと気にかかっている,院生のモチベーションに関する質問を投げかけてみた.これが予想以上に結構なディスカッションになり,院生のモチベーションはメンターの態度に大きく依存するのではないか,という意見が多かった.メンター自身が常にinteresting research questionを投げかけ,それに取り組んでいるかどうか,ということが大事であると.
やはり,この人達とはしっくりくる.エネルギッシュで前向きな姿勢が,私の楽天的な性格と響きあい,何かが生み出されてくるような気配さえ感じる.院生のモチベーションが気になった前の大学では,「すべての院生が研究者になるわけではないから」とか「時代の流れではないか」とかいう,責任回避的な回答が多くてがっかりしたものだったから.
その後,院生やポスドクと話をしてみると,やはり彼らのモチベーションはとても高く,将来の夢を語る彼らの輝き豊かな表情に,学生時代の自分の姿を思い懐かしまずにはいられなかった.
選考委員長との面談では,数日前に提出したスタートアップ費用やラボスペースのリクエストも,リーズナブルだとの返事をもらった.引き続き,実際にラボスペースやオフィススペースを見せてもらったのも,現実感が出てきてワクワクする経験だった.
さて,メインイベントはDeanとの面談.
"Please tell me about yourself"
インタビューではお決まりの質問とされているが,なぜか今まで聞かれたことがなかったので,何から話していいかしばしとまどった.
自分がやっていたトライアスロンの成績を高めたくて運動生理学の世界に入ったが,その後,研究の面白さを知り,研究に力を入れることになった.日本ではそれなりにいい仕事ができる職に就いていたが,在外研究でアメリカに来てみたところ,こちらに来ればもっといい仕事ができる可能性が高いことに気づき,日本の職を捨ててやって来た.
こんなことを話したら,「我々のカレッジの発展のためには,常により良くしていこうと,失敗を恐れずに大胆に行動していく人が必要なんだ.君はトライアスロンをやっていたとは,エネルギッシュな人に違いない.それに日本のファカルティ職を捨ててまで来るとは,失敗を恐れない,チャレンジ精神に満ち溢れた行動力のある人だ.」
と,思いもかけぬお褒めの言葉いただいてしまった.自分の本能のおもむくままに行動してきただけのことをプラスに評価してもらえるとは,何ともありがたい.やはり,こことは縁があるのだろうか,と思ってみたくなる.
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この記事へのコメント
KJさん,今度のインタビューがよいご縁であることを祈っています.