January 19, 2006
研究のモチベーション
インタビューの本番.今日のスケジュールは以下の通り.
5:30 発表練習
8:30 ホテルに出迎え
9:00 選考委員長(Faculty1)と面談
10:00 Faculty4と面談
11:00 Faculty5と面談
11:30 セミナー準備
12:00 セミナー
1:00 会議室で大学院生(10名)と昼食
2:15 Faculty6(Department Chair)と面談
3:15 Faculty7と面談
3:45 Faculty8(他学部)と面談
4:30 ホテルに帰還
6:00 Faculty3,Faculty4,Faculty5と夕食
9:00 ホテルに帰還
セミナーは,これまでの経験とこの前の質疑応答の指摘を活かして,ソツなく終えることができた.やはり2回目となると結構スムーズにできて,聴衆とアイコンタクトを取ったりアドリブを入れたり,結構楽しむことができた.昼前にセミナーを終わらせてしまうとあとは結構気が楽になった.
さて,これは医学部内に新たに作られたポジションで,一般的な教育義務はゼロ.メインの仕事は臨床医Facultyの研究指導をすることらしい.この医学部はこれまで臨床中心だったが,新しい医学部長になって,これからは研究面を強くしてグラントの取れる医学部に方針変更したらしい.そこで,グラントを持っている人(あるいは取れそうな人)を何人か採用して,みんなでグラントを取っていこう,という作戦らしい.
そこで,この大学では,アシスタントプロフェッサーになって最初の3年で大きなグラント(要するにR01)を取れない人はクビになることにしたらしい.ちょっと,グラント取得があまりにも前面に出すぎているのが気にかかる.グラント取得はよい研究をしていく過程として必要不可欠だが,それが目的ではないはずだ.なのに,まずはグラントありき,のような雰囲気がただよっている.目指している方向はわかるが,何だか本末転倒のようなしっくりしない感じがする.
昼食時,大学院生一人一人に彼らのCareer goalをたずねてみた.驚いたことに,研究中心の大学に進みたいという夢を持っている人は,10人の大学院生のうちたった1人しかいなかった.他の院生達は,グラント取得競争のストレスに耐えられそうにないので,教育を中心とした大学,あるいは企業に就職したいという.
何ということだろう.研究が楽しい,その楽しい研究を続けるためには努力や苦労をいとわない,そのためにトレーニングをしよう,そういうような輝きやひたむきさを持った院生がここでは育っていない.
何かがおかしい.自分のインタビューはそっちのけで,そのことが気になって仕方がなかった.