December 15, 2005
配偶者同時採用
アシスタントプロフェッサーのポジションに応募していた同じラボのポスドクが,昨夜テキサス農工大でのインタビューから帰ってきて,何とそれから24時間も経たない今日の夕方にオファーの電話をもらった.大喜びだ.めでたいめでたい.
これはアメリカでそれなりにある,配偶者との同時採用の例である.当初,テキサス農工大からは1つのポジションしか応募広告が出ていなく,まず隣りのラボのポスドクである奥さんがそこに応募し,めでたくオファーをもらった.これが約1ヶ月前.その時に,夫も同時に採用してもらえないだろうか,と頼んだのである.「優秀な人材が命」のアメリカの大学では,優秀な人を採用するために配偶者のポジションも面倒をみるろいう例がある.もちろん,配偶者も優秀であり,Departmentに予算がある場合に限られるのだが.
テキサス農工大の場合は,ちょうどアシスタントプロフェッサーをあと数人採用する予定だったらしく,すぐさまアシスタントプロフェッサーの応募広告を新たに出してきた.そしてその配偶者であるウチのラボのポスドクが募集したところ,すぐにインタビューに呼ばれたわけである.
この夫婦,子どももいるし,夫婦同時採用の所にしか行けないので,後からインタビューされる夫が成功するかどうかは,重大な問題である.第一,配偶者同時採用の場合はタイミングと需要の問題があるので,同時採用してくれるチャンスはそんなにない.一人で応募しても採用されるか難しいのだから,同時採用はますます難しい.実際,この夫の方はある大学からオファーをもらいかけたこともあるが,奥さんとの同時採用のリクエストがマイナスに働いたようで.結局はオファーをもらえなかったのだから.
そんな状況の中,インタビューは月曜日から3日間かけてびっしりと行なわれ,今朝,彼はラボに戻ってきた.自分も気に入ったし,向こうもとてもエキサイトしていた,との言葉どおり,夕方にはめでたくオファーをもらったというわけである.
彼はNIHグラントも持っているし,研究業績も優秀である.そんな彼でも,夏頃からいくつものポジションにアプライし,いくつもの所から候補者として名を上げられつつ,最終的に得たポジションは,自らが先にオファーをもらって来た話ではなかった.しかし,そんなことはどうでもよい.4か所目のインタビューを経て夫婦2人でやっとポジションを得た彼の顔は,大きな喜びとともに安堵感に満ち溢れているように見えた.
この夫婦,ギリシャの隣国キプロスという小さな島国の幼なじみで,2人とも高校を卒業してからアメリカに渡ってきて,ここまでたどりついた.夫がポスドクで希望のラボに来るために,奥さんはPhDを取った後に専門分野を変えてまで付いてきた.それから5年,奥さんがその新たな分野で夫より先にオファーをもらって同時採用に結びついたという流れは,きっと夫以上に苦労が多かったであろう奥様に神様が与えてくれたご褒美だったに違いない.
神様,日本という小さな島国から,好きな仕事を捨てて付いてきて,英語ゼロからがんばってきている私の妻にも,どうか最高のご褒美を!
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研究の入口にいる身と致しましては、将来への不安はつきものです。特に独り身でなければなおさらです。研究生活の未来をこのような形で提供して頂いていることは、とても大きな支えになります。(家内にとっても・・・)
Qちゃんをこよなく愛する家内にこのblogを先日紹介したところです。
家内は市民ランナーからアスリートへ変貌を遂げようとしていますが、私の方はマラソンも入口です。
このblogが末永く続きますことを、切に願っております。