November 01, 2005

blog再開?5

 ある人から,blogを是非再開してほしい!という熱い願いが届いた.

「以前,先生のブログを読んでいたのは,研究生活で迷っていたとき,夢と実力にギャップを感じいらだったとき...など.そんな時々に,有頂天になっている自分に気づかされたり,励みになったり,やる気が湧いてきたり,と先生の言葉に助けられました.」

「最近は,論文が却下されたり,将来に不安をいだいたり,と研究生活は苦悩の連続です.その度に先生のブログが恋しくなります.」

私も人の子,こういうように直接頼まれると「じゃあ,何とかしてみようか」と思ってしまったりする.これ以上忙しくなることが妻にばれるとヤバイので,ヒソヒソと書いてみるとしましょうか.あまり頻繁には書けないので,みなさんのコメントで賑わせてくださいね.

では,最近の重大ニュース! 渡米の第一目標,NIHグラントが当たりそう! NIHグラントは論文審査のように申請書を専門家グループが評価する.そのときに得点と順位がつき,順位の高いものから予算範囲内で順々にお金が配布されていく.そして,論文審査のようにコメントがついてきて,それに応じてreviseを2回(3回?)までしていくことができる.アメリカの他の助成団体も似たようなシステムの所が多い.

このグラント内容については,3年ほど前に遡る.手始めにAmerican Heart Associationの研究助成に応募したところ,1回目の審査で却下.コメント通りにreviseした2回目も「臨床上の意義が疑問」と却下.仕方がない,学術上の意義で迫れるNIHにとうとう挑戦.これが約1年半前.その結果が今年の2月頃に返って来て,得点も順位もつかない(=評価が低すぎ),という悲惨な結果.

「斬新すぎる研究内容はなかなか理解してもらえないものだ」というロジャーの言葉

「アメリカの厳しい世界で研究をやっていこうという覚悟がどれだけ強いか,神様に試されているんだよ」という妻の言葉

これらの言葉を胸に,腰を落ち着けてグラント申請にエネルギーを注ぎ込めるよう,家まで買った.コメント通りにreviseして再投稿したのが6月.

...神様は見ていてくれたようだ.先週の金曜日,上位から13パーセント以内という報告が届いた.NIH予算が確定するまで確実ではないが,15パーセント以内に入ればまずもらえるハズらしい.ロジャーも大喜びで,早速DepartmentのWebsiteに報告してしまったほどだ.

アメリカに来て既に5年が経っている.長い道のりであったが,やっとアメリカ標準の研究者として一歩踏み出し始めることができそうだ.次は,このグラントを元に,より大型のNIHグラントをとることが目標になる.神様,これからもよろしく.



shinojpn at 00:00│Comments(13)TrackBack(0) 研究 

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この記事へのコメント

1. Posted by SE   November 02, 2005 07:32
NIH グラント取得ほぼ確実とのこと良かったですね!!

私もブログの再開を心待ちにしていた一人です。今後とも更新を続けていただけたら嬉しいです。
2. Posted by Miz   November 02, 2005 10:09
blog再開おめでとうございます!!とても楽しみです。待ってて良かった〜
3. Posted by Shino   November 02, 2005 20:48
再開後,早速のコメントありがとうございます.忘れずに再開を待っていただいたようで嬉しいです.今回のNIHグラント取得は,アメリカで頑張っている他の日本人研究者にとっても励みになるのではと思っています.そのグラントでどんな研究をするかがもっと大事ですが...更新はsporadicになると思いますが,コメント欄でディスカッションできれば,と思います.
4. Posted by SE   November 03, 2005 11:25
現在グラント申請格闘中ですので、リバイスのどんなところがキーポイントだったか教えていただけましたら嬉しいです。まずは論文の場合と同様、一つ一つのコメントに丁寧に答えていこうと思っています。
5. Posted by Shino   November 03, 2005 20:01
SEさんも頑張っているんですね.今回たまたまうまくいっただけですが,論文の場合とは少し違うポイントを「つかんだ」気になっているので,次回のblogで書いてみますね.とりあえずのヒントは「ひたすらReviewerの立場になる」ということでしょうか.ご健闘お祈りします.
6. Posted by 研究者   November 05, 2005 14:44
グラントの件、おめでとうございます。私もブログの再開を待っていたのでとても嬉しいです。家のこと、今回のグラントのことなどいつも感心するばかりです。これからも励みにさせていただきます。
7. Posted by Shino   November 06, 2005 08:36
家もグラントも,こちらでそれなりに生きていこうとすると必要なことばかりなのです.落ちこぼれないように精一杯やっているだけですが,それが人の励みになるようなので,それを私の励みとしましょう.
8. Posted by kaz   November 09, 2005 17:19
blog再開、心待ちにしておりました.
しかし、本日、友人にはじめて聞いて知りました.(再開後一週間が過ぎていたようですが・・・・)
ほんと、このblogは、われわれ研究者にとっての、心の励みになります.

よし・・・わたくしも、頑張れねば・・・・
9. Posted by Shino   November 09, 2005 19:49
一週間経っても記事はほとんど増えていないので,問題ないでしょう.お互い頑張りましょう.
10. Posted by ビンゴ   November 10, 2005 00:28
NIHグラント、おめでとうございます。僕もアメリカに渡って来て、10年経ち、最近NIHグラントにも挑戦中ですが、惨憺たる結果です。しかし、先生も同じ道を歩み、苦難を乗り越えてこられたのだと知り、希望がわきました。とても心を打つ記事をありがとうございました。どこかで先生とお会いできるのを楽しみにしています。 by PINJの筋肉研究者
11. Posted by Shino   November 10, 2005 20:13
私は物忘れが激しいので,苦難もすぐに忘れていいことばかりしか考えないというワザを身につけつつあります.日本人なのでアメリカでの仕事に時間がかかることは否めないので,焦らずにslow but steadyで前に進めばいいと思っています.グラント申請,お互い頑張りましょう.
12. Posted by KE   November 18, 2005 20:24
SfNお疲れ様でした(今後はこちらに書き込みたいと思います).
今後も楽しみにしております.
13. Posted by Shino   November 21, 2005 21:22
Society for Neuroscienceは,一日中立ちっぱなしなので本当に疲れる学会でした.さて,私のblogを楽しみにしてくれてありがとうございます.学会中に溜まった山盛りの仕事にケリがつき次第,更新したいと思っています.

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