March 24, 2005

30代後半の切磋琢磨

-> 来週からはspring semesterも後半に入ってくるので,今夏までに学位取得を目指しているケビンとキャロルは,結構ドタバタし始めてきた.

 

特に,ケビンは2本目の論文のreviseを行なうと同時に,シュミレーションを走らせなければならないということで,ストレス度は最高潮に達しているらしい.これでは,私の論文を見てくれなんて頼めそうにない.実験系の私からすると,シュミレーションは簡単なような気もしていたが,逆に考えてみれば,今頃になって一次データを取り直しているのと同じことなのだ.

 

キャロルもまだ2本目の論文の構想がまとまらず,四苦八苦している.かれこれ3ヶ月位ディスカッションしている.忙しい中,数日前に別の論文のreviseを見てもらったばかりなので,キャロルにも頼みにくい

 

こちらの学位論文は4-5章からなり,そのすべての章の内容がrefereed paperとしてpublishされることが求められている.しかも,(運動の分野にしては)それなりにレベルの高いジャーナルに.そしてdefense(学位審査会)までに,3章分位がアクセプトされていることが暗黙の了解らしい.そのため,投稿用の論文と学位論文を平行して進めなければならないので,人ごとながら大変な話である.

 

大学によって違うだろうが,やはり,学位をとるのは日本の大学よりも大変なようである.逆に言うと,学位をとるまでに随分とトレーニングされていることになる.

 

このケビンもキャロルも私と同じ30歳代後半.一旦社会に出て働いていたのを辞めてこの道に入ってきている.私も,日本ではきちんとした研究をしていなかったので.似たようなものである.アメリカ人なのにこの年齢で頑張っている姿を見ると,応援したくなると同時に,同年代の自分にも刺激になる.

 

ということで(?),キャロルには懸案の鰻&ご飯セットを渡してほぼ出来上がった論文を見てくれるように頼み,ケビンには激励の言葉をかけて書き始めたばかりの論文を見てくれるように頼んでしまった.彼らが頑張っているエネルギーは私にtransferして,さらに彼らも私から仕事と刺激を受けて頑張る,という循環になってしまった.こういうのを切磋琢磨と言う.ということにしておこう.

 

明日はGood Fridayという訳のわからない祝日なので,週末をかけて何とかしてくれるだろう.

 


shinojpn at 17:53│Comments(8)TrackBack(0) 研究 

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この記事へのコメント

1. Posted by SE   March 25, 2005 13:50
先日はトラックバックありがとうございました。

私の知人(アメリカ人)で50歳ちかくまで Research Associate をしていて、一念発起、医学部に通いはじめた人がいます。年齢による束縛をあまり感じることなく色々な可能性にチャレンジできる環境はアメリカの魅力、そして国力の源のひとつだと思います。
2. Posted by Shino   March 26, 2005 04:26
トラックバックのやり方はあれでよかったのか不安ですが,面白い話題でしたので,利用させていただきました.

50歳から医学部とはすごいパワーですね.日本も年齢に基づく様々なこだわりが減ってくれば,もっと元気な国になるんでしょうけど.と言いつつ「いい歳こいてチャレンジばかりしてんじゃないの」と妻に諌めれていますが.まずは身の周りから,か...
3. Posted by SE   March 28, 2005 06:40
多くの国民が一定の教育・生活レベルを享受し中流意識をもてる日本のシステムは成熟した国家として誇りに思うのですが、自分の中に何か煮え切らないものを感じ、4−5年前に「いい歳こいてチャレンジ」をする決断をしました。日本のポジションで満足していれば生活の不安はほとんどなかったのに、敢えて渡米してチャレンジをさせてくれた家族にはとても感謝しています。家族のためにも自分自身のためにも「大変なこともあったけど、あの決断をして良かった」と思えるよう努力しなければと思います。家族が健康で(一応)衣食住足りて夢を追えるなんて大変幸せなことですから最善を尽くさなければバチが当たりそうです。と、諸々のプレシャーはありつつも、「一度きりの人生楽しまなきゃ損」とお気楽にかまえているところもあります。

「いい歳こいてチャレンジ」で、心に浮かんだことをつらつらと書いてしまいました。どうぞ読み捨ててください。
4. Posted by SE   March 28, 2005 06:41
字数制限超えてしまいました・・

追記:トラックバックは問題なく貼られていましたが Shino さんの日記本文からのリンクが切れていました。そのままでも全くかまわないのですが、もしご修正いただけるようでしたら以下の URL を使ってみてください。(びみょーに違います。)http://blog.goo.ne.jp/senodiary/e/20032a68a47bc68e32b15b7b2b2bc888
5. Posted by Shino   March 28, 2005 20:46
トラックバックの件,ありがとうございました.修正しておきました.

SEさん,どうやら私と似たような経緯ですね.アメリカでは夢を見させてくれますからね.まあ,夢が実現するかどうかは未知数ですが,だからこそ夢というのでしょう.

夢といえば,最近見た「新幹線をつくった男たち」というドラマで,印象的なセリフがいくつかありました.
http://www.tv-tokyo.co.jp/shinkansen/

私も字数制限してしまったので,続きは以下に.
6. Posted by Shino   March 28, 2005 20:56
54歳の天才技士:「私はもうすぐ55歳です。夢を追うには遅すぎます」」
71歳の国鉄総裁:「何を言うか!ハタチでも夢のない奴はオイボレだ.百歳でも夢を追う奴は若者なんだ!」

54歳の天才技士:「死ぬまでに実現するかどうかわからない夢を,いまさら追いかけていいのだろうか」
天才技士の妻:「人生は,夢を実現させるためにあるのではなく,夢を追いかけ続けることに意味があるのではないでしょうか」

こんな感じだったと思います.この天才技士は50代から,国鉄総裁は70代から夢を追いかけ続け,そして実現させ,90歳以上まで生き続けたそうです.
7. Posted by Shino   March 28, 2005 22:55
夢を追いかけ続ける人達(とそれをサポートする人達)がもっともっと増えてほしいものです.そのためには,今,夢を追いかけ続ける人達が,色々な形でその素晴らしさを人々に伝えていくことが大切だと思っています.微力ながら,私のblogでその一端が担えれば,とも.
8. Posted by SE   March 29, 2005 07:36
私も夢を追いかけ夢を語る若者であり続けたいと思います!

(ゴルフの打ちっぱなしでぎっくり腰になりかける若者なんて聞いたことないよ、と迷惑顔で言っている家族が目に浮かびますが・・・) 

(^〜^;)ゞ

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